2006年10月27日

●イギリスがなぜ紅茶が有名か

ベノアはイギリスのアフタヌーンティ文化を大切にしていますが、そもそもなぜ、茶葉が作られていないイギリスなのに紅茶がポピュラーなのでしょうか?イギリスが紅茶の本場と世界中に認識されたわけは???前回に引き続き、ちょっとお勉強です。

イギリスがお茶の輸入を独占的に行い、盛んになったのは17世紀の英蘭戦争の頃から。イギリスは、そこから中国貿易の主導権を握りました。また同時期、イギリスのチャールズ2世と結婚したポルトガル王女キャサリンは大のお茶好き!東洋のお茶、お茶を飲むための道具、砂糖などがイギリスの宮廷や上流階級に広がっていきました。

その後、イギリス人好みの「祁門紅茶」(キーマン)が完成し、高値で取引されるようになりました。またイギリスは植民地を持ち、様々なお茶の木の栽培から工場での生産を行い、ブレンダーを投入し、世界的に「紅茶はイギリス」といわれるようになったのです。

19世紀初頭には「ボーンチャイナ」の開発により茶器の製造も広がりました。産業革命でティータイムも一般庶民に普及し、紅茶文化は発展していきました。
また、西インド諸島でのお砂糖量産の成功で、砂糖を輸入することができたイギリスでは緑茶より香味の強い紅茶に加えて飲むという習慣が定着し、ミルクと砂糖を加えて飲むミルクティーもこの頃から飲まれるようになりました。

「茶漉し」もイギリスで発明されました。様々な階級の人たちがお茶を飲めるようになっていったイギリスでは、茶葉の普及や茶道具の開発など、独自の文化として発展していく努力があったんですね。

さて、「紅茶」は、いつごろ日本へ来たのでしょうか?
次回は、「紅茶が日本へ」をお送りします!

※主な出典:紅茶辞典(成美堂出版)

2006年10月26日

●阪急梅田店『英国展』への出展ご報告

実はベノアは10月4?10日まで、阪急百貨店梅田店さんで行われていた『英国展』に出展していたんです!関西方面の方々でお越しになってくださった方もたくさんいらっしゃると思います。

残念ながら、私はお留守番で現場にはいけませんでしたが・・・
大盛況だったそうです。階段にお客様が並んでくださるほど!!!!

来ていただいた方には長い時間お待たせしてしまってすみませんでした。
  
スコーンは合計44,325個、紅茶は2,266缶(ピュア・ダージリン、セイロン・ディンブラ、イングリッシュ・ブレックファースト、ダージリン・アールグレイ)、クロテッドクリームは9,024個も売れたんですよ!!!スコーン4万個って・・・すごい。

私がお店にいたときから、関西のお客様は度々お見かけしていて、お買い物をしてくださいました。クロテッドクリームの持ち歩き時間が3時間以内なので、諦めて帰られる方も多くて、いつも申し訳ないなと思っていました。本当にベノアの商品、関西じゃ買えないですもんね。

英国展が終わってからもお電話でたくさんのお問い合わせをいただきました。
残念ながら、次回関西方面にいけるのがいつになるかわかりませんが、1年に2回くらいは関西方面の皆様にもお会いしたいですね。
 
来てくださった皆様、ありがとうございました!!!

10月31日から11月6日までは、三越 新潟店さんにお邪魔致します。
新潟の皆さん、限定商品もございますので、是非お越しくださいね。
皆様のお越しをお待ちしております!!!

2006年10月17日

●紅茶の歴史

日本ではお茶といえば緑茶ですね?。でも、海外からみると世界中でお茶といえば8割が紅茶なんですよ!なんと1日に15億杯も飲まれているとも言われています!!!
そこで今回は、ちょっと、まじめに紅茶の歴史に触れみようと思いま?す。

「お茶の原産地は中国の雲南省」
紅茶・緑茶・ウーロン茶は同じ茶の木が原料だとご存知ですか?加工方法の違いによって、違うお茶ができるんです。
原産地の中国では、昔は薬として飲まれていました。それが、世界中に広まったのですが、陸路のシルクロードから広まったものは「チャ」、海路から運ばれ広まったものは「テ」と呼ばれました。
だから、インドやトルコでは「チャ」や「チャイ」、イギリスやオランダでは「テ」や「ティー」として呼ばれているんですよ!

「お茶はオランダ人がヨーロッパへ」
ヨーロッパにお茶が伝わったのは16世紀、オランダ人によるものです。しかもこの時は紅茶ではなく「緑茶」。当時、世界一の貿易国だったオランダが中国や日本から本国に持ち帰り、アムステルダムのサロンで飲まれたのです。
飲み方は、カップのお茶を皿にあけてすすり飲む方法で・・・
しかも緑茶は苦いので、砂糖などを入れて飲んでいました!!
オランダのサロンに出入りしていた貴族が、それぞれイギリスやフランスにお茶を運び、上流階級の女主人のもてなしに使われたのです。

緑茶に砂糖??と日本人なら思ってしまいますよね?。でも、1度試してみるのも面白いかもしれませんね。ちなみに、今もイギリスでは緑茶がしばしば飲まれていますが、砂糖は入れていません。


次回は続きで、「イギリスがなぜ紅茶が有名か」と「紅茶が日本へ」をお送りする予定です!!

2006年10月04日

●紅茶は水よりもいい??

タイトルをみて、なんのこと?と思いますよね?
ちょっと前のことになりますが、8月にイギリスの各メディアが、1日に3?4杯の紅茶を飲むと健康になるという、イギリス王立大学の研究者の研究結果を報じました。もうご存知の方もいるかもしれませんね。
紅茶の効果として・・・

紅茶内のフラボノイド・ポリフェノール酸化防止剤の働きにより、心臓発作を抑えたり、いくつかのガン防止に効果がある。
紅茶に含まれるフッ素が虫歯の予防や歯垢から守るのに効果がある。
骨の強化に役立つ。
紅茶3杯にはりんご8個分以上の酸化防止効果があり、いまはやりのアンチエイジング(老化防止)に効果あり!
ただし問題点としては 
紅茶は鉄分を吸収する効果があるので貧血気味の人は食事前後や食事中の摂取は避けるべき。
紅茶の効用はポリフェノールがらみで立証されつつあるが、まだまだ人間での調査が必要。
ということです。 ただ何気なく紅茶を飲んでいましたが、こんな効果があったのですね?。
みなさんご存知でしたか??? 私がイギリスにいるときには1時間に1杯ぐらい紅茶を飲んでいた記憶がありますが、日本に帰ってくたら1日3杯も飲んでないかもしれないな?。日本の生活にはゆとりがないからなのか、はたまたペットボトルで手軽に買える飲料水が多いからか、少し悲しいことですね・・・。でもイギリスってペットボトルで買える飲料水って、水か炭酸飲料水ばかり。日本に帰ってきてコンビニでの飲料の種類の多さに興奮しまして、しばらく何を買うか悩みました(笑) よし、今日から1日3杯飲むように心がけるぞ!!!
[ちょっと豆知識]
茶葉から溶け出してくる紅茶フラボノイドの量は紅茶を入れる時間に影響します。紅茶を蒸らす時間が短いほど紅茶ラボノイドが溶け出す量が少ないので、少し蒸らしてから入れるのが良いそうです。というのも紅茶フラボノイドは入れ始めから1分くらいの間に溶け出すからなのだそうです。だからといって、茶葉によって蒸らし時間が違うので茶葉にあった蒸らし時間で紅茶を楽しんでくださいね。