2007年07月19日

●水と料理について・・・・

郷土料理は地元で食べると、ことさら美味しく感じるものです。その土地の水で育った食材を、その土地の水で調理するからです。郷土料理は、世界の各々の土地に根付いた文化の証です。

軟水の国の日本とイギリスは茶の文化で、イギリス人は緑茶も結構飲むそうです。硬水の国のフランスやオーストリアはコーヒーの文化というのもうなずけます。

水に含まれるカルシウムとマグネシウムのバランスが食に大きくかかわりますが、カルシウムは肉のたんぱく質と結合して肉汁を閉じ込める作用があります。グネシウムは抗酸化作用や保水効果がある為、菌の発生を抑制し黄ばみを防ぎ水分保持します。炊飯ににがりを入れると良いとういう話はここから来ます。

また、ヨーロッパに多い硬水はマグネシウムやカルシウムが多いと触れましたが、肉料理が多いのもこの環境があるからです。水と環境、生き物、食文化は密接な関係がある事がよくわかります。

老化=乾燥もあるようです。体内水分も老人になると60%から50%から以下に減少するそうです。すると体内のナトリウム数値が上がり、細胞内を刺激して神経痛などを起こしたり、料理でも塩気を強く感じるようです。年配になると薄味や塩分控えめの食事を求めるのは、体の要求なのかもしれません。

水はそのものが含有するミネラル成分の他、体内のミネラルバランスにも大きく影響しますし、味についても水によって様々です。また素材の味を引いたり足したり変化させる要素もあります。そう考えると最も基本的な「調味料」の1つと考えられますよね。

2007年07月17日

●水と飲み物について・・・・

前回、「水について‥‥」の中で「人間の体の60%は水」と触れましたが、これは成人平均の数値です。年齢によって変動があり、平均で新生児で80%、老人で50%位です。成人平均で1日に1.5リットル、又は2リットルの水を摂った方が良いと言われますが、総量ですので、水・コーヒー・紅茶などの飲料品はもちろん、野菜・果物・料理などの食事の水分も含まれます。ジュースなどは糖分を摂りすぎてしまうのであまりお勧め出来ませんが・・。

おいしい紅茶の入れ方情報では「新鮮で沸かしたてのお湯を使う」とよく言われていますが、「新鮮」は空気をより多く含むという理由で、「沸かしたて」は沸騰するとカルキや塩素のような不純物が蒸発する為です。空気の力で茶葉にストレスをかけずに成分を出し、カルキや塩素が除かれることで余計な雑味の無い味と香りが楽しめます。これは紅茶に限らず茶葉・コーヒーは同じですが、出来れば浄水がお勧めです。

水本来の成分によっていろいろな変化を試してみるのも面白いですよね。コーヒーはマグネシウムの多い水で飲むとまろやかになるそうです。軟水の日本ではほんの数滴「にがり」や天然の塩を数粒入れると硬度が得られるのでコーヒーの味に変化が出るそうです。1度試してみてはいかがですか?入れすぎるとしょっぱいコーヒーになるのでご注意を!!

また、水にはカリウム成分があり、水分が減るとカリウムが減り、老化がより進むそうです。カリウムを含んだ水を飲んでいる人は年齢より老化が遅いそうです。浄水、ミネラルウォーターなどの軟水・硬水を上手に使い分けると老化防止や健康維持、料理の調味料にもなります。次回は水も調味料に?ということで郷土料理と水の関係についてちょっと触れてみたいと思います。

2007年06月29日

●水について・・・・・・


今年の梅雨は空梅雨傾向で、長期予報では梅雨明けが遅れる気配、その上真夏の水不足が懸念されています。梅雨はうっとうしい感じであまり歓迎されませんが、大切な水資源のもとでこの時期があるからこそ日本各地に名水があるのです。今回は梅雨も大事ということで、水について触れてみたいと思います。

人間の体の60%は水、人間や生物にとってとても大事なものです。雨や雪が岩石や地下の岩盤などに含まれるミネラル層のフィルターを浸透していく間に、地層の鉱物を溶かし込みミネラル水になります。中でもカルシウムやマグネシウムの含有量が少ないのが軟水、多いのが硬水とに分けられます。

日本は地層の関係で比較的短い時間で湧き水になる為、ミネラルの影響が少なく軟水が多いと言われています。ヨーロッパは地層に石灰岩が多いことや滞留時間が長いので、ミネラルが多く溶け込み、硬水と言われています。

硬水は飲み水や料理にはあまり向かないと言われていて、ヨーロッパでは生水を飲まないのは下痢を起こしやすいからとか・・・・。ワインはブドウの糖分と水分だけで作られ、料理にもワインや牛乳が使われているのはそういった文化があるようです。ヨーロッパの中でも日本と同じ島国であるイギリスは軟水なのでウイスキー作りが盛んになったようです。発酵させない緑茶は軟水でまろやかに、硬水では渋みが出ます。発酵茶である紅茶は軟水では香りが薄く、硬水では香りが強く出るようです。

次回はお水と飲みものについてもう少し触れてみます・・・。

2007年06月20日

●梅雨入り・・・・・・

関東でも梅雨に入りましたが、梅雨晴れの日はかなり気温も上がり先日は30℃近くまで観測したようです。電車や建物の中も冷房が入るようになりました。外出時には折りたたみ傘や冷房対策用の衣類を持ち歩いたりと、何かとうっとうしい季節。外で紫外線を受けたり汗をかいたり、施設の中では冷房で冷えたり、急に冷たい物を摂るようになったりと体調もすぐれない季節ですよね。

お勧めはペパーミントのオイルです。集中力を高めたり、眠気を回避したり消化器系にも効果があり、殺菌効果もあります。気分の優れない時やほこりっぽい場所、眠い時にハンカチに2?3滴染み込ませて吸い込むと、手軽にすっきりリフレッシュできます。

最近は都内のコンビニでも購入出来ますが、1,000円くらいのコンビニのものから、3,000円くらいの専門店のものまで幅広くあります。ちょっとお試しならばコンビニで購入してトライしてみてはいかがでしょうか?!夏などはお風呂に5?10滴入れても爽やかですよ!

外出から戻ったら、紅茶でうがい・・・・
リラックスしたところで、ゆっくりペパーミントの葉を浮かべた紅茶で一休みするのもリフレッシュになります。夏本番にそなえて体調を崩さないように梅雨を乗り切りましょう!!

2007年06月14日

●6月17日は父の日・・・・・・

もうすぐ父の日ですね。
1910年にアメリカ・ワシントン州の女性「ソノラ・スマート・ドット」さんが南北戦争後、過労死した母に代って戦争から戻り男手1つで育ててくれた父に感謝して父親の誕生月の6月に礼拝堂で「父の日礼拝」をお願いしたことに始まります。その後、1934年にニューヨークで「全米父の日委員会」が結成され、1972年に正式な国民の休日となりました。日本では1953年(昭和28年)頃から一般的な行事になったようです。

ドットさんが墓前に白いバラを手向けた事から父の日は「白いバラ」と言われていますが、現在は黄色いバラも盛んに贈られます。古来、イギリスでは黄色は「身を守る色」とされ、開拓でアメリカに渡った人々は「黄色いリボン」を身につけるようになり、その後「大切な人を守る」「愛する人の事を願う」「幸福・希望を願う」などの国際的シンボルとなっています。日頃の感謝の気持ちを伝える行事となった今では黄色いバラが多いようです。

日本では日本ファーザーズ・デイ委員会のキャンペーンには父の日に黄色いリボンを贈る推奨をしています。台湾では漢字でも発音が同じパパという事で8月8日が「父の日」です。

「父親を尊敬し、称え祝う日」や「父への尊敬と感謝の気持ち」と堅い表現になりがちですが、日頃一生懸命働くお父さんに家族で食卓を囲んでみてはいかがですか?「ムッシュ・ベノア」では手作りローストビーフをご案内しています。無添加・低カロリーでそのままでも美味しく召し上がれます、また和風・洋風にアレンジも楽しめます。「おいしい」「楽しい」「笑顔」もまたステキなプレゼントですよね!

2007年05月21日

●バラの花・・・・6月誕生花

先日、都内の某百貨店の壁に「薔薇」とは書けないがバラなら・・・・のような事が書かれていました。
確かに薔薇という漢字は難しい、日本文字にカナがあって良かったとふと感じました。バラは6月の誕生花でもあるので、ちょっとですが触れてみることにしました。

バラの歴史は古く、古代バビロニアの書物には既に出ていています。クレオパトラをはじめマリーアントワネット、エリザベス1世、ジョゼフィーヌ皇后など世界の有名高貴な女性達にも愛され、その香りから「人を惑わす」「人を酔わす」ような魅惑的ないわれがあります。日本でも万葉集に登場していて古くから親しまれ、日本はバラの自生地として世界的に有名です。120以上ある種類の中で品種改良に使われた3種は日本原産だそうです。

茨城県の方!県名の由来も県花もバラです!!日本では昔、バラを「うばら」と呼び、茨城県の古事の一説によると民衆が土賊から身を守る為にバラ(うばら)のツルで囲い(城)を作ったという事から「うばらき」(茨城)となったとか・・・バラはそのトゲの鋭さも有名ですよね。

バラはあらゆる史実、芸術、由来など世界中で出てきますし、鑑賞の他、香料としても使用されます。また乾燥した花弁はビタミンA・Cも多く含み。料理の薬味やお茶に使用されます。最近はハーブティーにもバラ入りが多数見られ、実際女性の身体を守る効果もありますし、紅茶とのブレンドも相性ピッタリです!!

「梅雨時期の休日は外出もなんだか気が進まない」という時はバラ入り紅茶でゆっくりとリラックス時間を過ごしてはいかがでしょうか・・・。クレオパトラはお風呂にバラの花びらを散りばめて入っていたと言われていますがちょっと贅沢・・・・今はバラのエッセンシャル・オイルもありますのでお風呂に数滴入れて楽しむのもアロマ効果でリラックス出来ます。6月の誕生日に友人や彼女を持つ方!バラは6月の誕生花です、ぜひプレゼントに!!

2007年05月07日

●5月13日は母の日・・・・・・

皆さん!ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
昨日は全国的に雨でしたが、概ね天気にも恵まれ街の人出も多かったようです。

さて次なる行事は「母の日」ですね、母の日の由来ってご存知ですか?古代ギリシャ時代に、神々の母リーアに感謝するために始まったと言われています。

イギリスでは17世紀に復活祭(イースター)の40日前の日曜日に母の日と決めて、実家から離れて仕事をする人々は里帰りを許され、母と過ごす「里帰り日曜日」とされたようです。その時の贈り物として「マザーイング・ケーキ」というものを用意したようです。

日本では1915年(大正4年)に教会の行事として祝い始めたのが少しずつ一般に広がり、昭和には当時の皇后の誕生日3月6日を母の日とした時代もあったようです。現在のようになったのは、1937年に森永製菓が告知したのがきっかけとも言われています。

現在ではイギリスではイースター・サンデーの2週間前の日曜日が「マザーズ・デー」、日本では5月の第2日曜日が「母の日」です。国によって行われる日は様々ですが、母に感謝を捧げる行事は万国共通のようです。

ベノアでも「母の日」ギフトをご用意しています。改まって贈るのも・・・と思わずに一緒に紅茶やクッキーでお話する時間もプレゼントしてはいかがでしょうか?ちょっとイギリス流に!!