2007年07月30日

●アレンジ・アイスティーの楽しみ方・・・について

前回は、基本のアイスティーの作り方をご紹介いたしました。

季節柄・・・お中元でボトルのアイスティーを頂いたり、最近では市販でも無糖の紅茶パックが売られていますので、それらを使って簡単に楽しみたいとういう方には特にお勧めです。

○ スパークリングレモンアイスティー(オレンジも可)

材料:アイスティー(無糖)、炭酸瓶、シロップシュガー、レモン、氷。

1:レモンをスライスして2等分?4等分にする。

2:グラスの底にレモンスライスを入れて、スプーンで軽くつぶしシロップを少量掛ける。

注)レモンを絞るじゃダメなの?・・・・皮付きでないと酸味だけが強くなり、香りが出ません・・・・。)

3:レモンスライスの上に氷を入れて、アイスティーを7?8分目まで注ぐ。

4:無糖の炭酸水をグラスに1割程度(20cc前後)注ぎ、マドラーで攪拌する(混ぜ

る)。

(この時にお好みでシュガーシロップを入れても可)

5:最後にレモンスライス1枚を浮かせて出来上がり。

お好みでオレンジやグレープフルーツでも応用できます。

甘さや炭酸の分量はお好みで調整してください。

紅茶の分量を減らして、リキュール、またはお手ごろなテーブルワインをプラスして、ミントなどを浮かべれば、飲みやすくて爽やかな口当たりの夏にぴったりな「私流カクテル」をお楽しみ頂けます。

次回はミルクを使った、アレンジ・ティーのご紹介をします。

●アイスティー・・・について

いよいよ夏本番ですね!連日暑い日が続いています。
近頃、冷たい喉ごしを求めるお客で、急にうどん屋さんやお蕎麦屋さんが忙しくなったそうです。
体を冷えるから・・・とは言っても、こう暑くては冷たい物を求めずにはいられないですよね。
そこで今回は、アイスティーの美味しい入れ方について少し触れてみます。
今でこそ飲食店やコンビニ、自動販売機などで年中楽しめるアイスティーですが、その歴史は意外と浅く、一説には、1904年に真夏の7月にアメリカで開かれた万国博が始まりだと言われています。
イギリス人のリチャード・ブレチンデンという茶商が、温かい紅茶を売り出しましたが見向きもされませんでした。そこで、紅茶に氷を入れて売り出したところ・・・大人気!
これが、アイスティーが世に広まるきっかけになったとか・・・。

ヨーロッパでは基本的に、コーヒーもそうですが、紅茶は、氷を入れたグラスに、直接ポットから注ぎ入れる「オンザロックの方法」が主流です。
でも・・・・これでは、おしゃべりしている間にグラスの底が濁って来てしまいます。
これは「クリームダウン」といって、紅茶に含まれるタンニン成分が、低温になることによって、カフェインと結合して白く濁るという化学変化によるものです。
身体に害がある訳ではありませんが、渋みを感じるようになり、フレッシュ感が損なわれるので、何となく美味しくなさそうですよね。

フレッシュ感が損なわれないアイスティーを入れるには、底に沈む細かな茶葉を残さないのが決め手です。その方法をお教えします。
1:茶葉3g×7で1リットルの紅茶を抽出します。この割合で量は応用してください。
2:ティーポットに熱湯を注ぎ、蓋をしてから15分程度蒸らします。
3:ピッチャー(A)を用意して、細かな茶葉が入らないよう茶こしを使って静かに注ぎます。
4:氷を8分目まで入れたピッチャー(B)をもう一つ用意して、先程の(A)の紅茶を注ぎ、急激に冷まします。
5:ピッチャー(A)を良く洗って、(B)で冷ました紅茶を、再度こしながら注ぎます。
後は冷蔵庫に入れて保存。出来上がりは、氷が解けた分量が増えますので、1,3リットル位になります。

基本の美味しいアイスティーが出来たら、これを応用して、様々なアレンジ・ティーを楽しんでみてください。

次回はアレンジ・ティーをご紹介します!

2007年07月19日

●水と料理について・・・・

郷土料理は地元で食べると、ことさら美味しく感じるものです。その土地の水で育った食材を、その土地の水で調理するからです。郷土料理は、世界の各々の土地に根付いた文化の証です。

軟水の国の日本とイギリスは茶の文化で、イギリス人は緑茶も結構飲むそうです。硬水の国のフランスやオーストリアはコーヒーの文化というのもうなずけます。

水に含まれるカルシウムとマグネシウムのバランスが食に大きくかかわりますが、カルシウムは肉のたんぱく質と結合して肉汁を閉じ込める作用があります。グネシウムは抗酸化作用や保水効果がある為、菌の発生を抑制し黄ばみを防ぎ水分保持します。炊飯ににがりを入れると良いとういう話はここから来ます。

また、ヨーロッパに多い硬水はマグネシウムやカルシウムが多いと触れましたが、肉料理が多いのもこの環境があるからです。水と環境、生き物、食文化は密接な関係がある事がよくわかります。

老化=乾燥もあるようです。体内水分も老人になると60%から50%から以下に減少するそうです。すると体内のナトリウム数値が上がり、細胞内を刺激して神経痛などを起こしたり、料理でも塩気を強く感じるようです。年配になると薄味や塩分控えめの食事を求めるのは、体の要求なのかもしれません。

水はそのものが含有するミネラル成分の他、体内のミネラルバランスにも大きく影響しますし、味についても水によって様々です。また素材の味を引いたり足したり変化させる要素もあります。そう考えると最も基本的な「調味料」の1つと考えられますよね。

2007年07月17日

●水と飲み物について・・・・

前回、「水について‥‥」の中で「人間の体の60%は水」と触れましたが、これは成人平均の数値です。年齢によって変動があり、平均で新生児で80%、老人で50%位です。成人平均で1日に1.5リットル、又は2リットルの水を摂った方が良いと言われますが、総量ですので、水・コーヒー・紅茶などの飲料品はもちろん、野菜・果物・料理などの食事の水分も含まれます。ジュースなどは糖分を摂りすぎてしまうのであまりお勧め出来ませんが・・。

おいしい紅茶の入れ方情報では「新鮮で沸かしたてのお湯を使う」とよく言われていますが、「新鮮」は空気をより多く含むという理由で、「沸かしたて」は沸騰するとカルキや塩素のような不純物が蒸発する為です。空気の力で茶葉にストレスをかけずに成分を出し、カルキや塩素が除かれることで余計な雑味の無い味と香りが楽しめます。これは紅茶に限らず茶葉・コーヒーは同じですが、出来れば浄水がお勧めです。

水本来の成分によっていろいろな変化を試してみるのも面白いですよね。コーヒーはマグネシウムの多い水で飲むとまろやかになるそうです。軟水の日本ではほんの数滴「にがり」や天然の塩を数粒入れると硬度が得られるのでコーヒーの味に変化が出るそうです。1度試してみてはいかがですか?入れすぎるとしょっぱいコーヒーになるのでご注意を!!

また、水にはカリウム成分があり、水分が減るとカリウムが減り、老化がより進むそうです。カリウムを含んだ水を飲んでいる人は年齢より老化が遅いそうです。浄水、ミネラルウォーターなどの軟水・硬水を上手に使い分けると老化防止や健康維持、料理の調味料にもなります。次回は水も調味料に?ということで郷土料理と水の関係についてちょっと触れてみたいと思います。